IMG_5601今後、中期的に何をターゲットとするか? 為すか? 個人として、そして関わる法人それぞれの切り口で検討と整理。

自分の価値観に照らして重視する社会課題は、生物多様性の毀損、有機性資源の生産から再資源化に至る体系の持続性担保や微生物も含めた擬似的な生態系確立という視点と運用の必要性。

私の社会への関わり方は、事業開発というジェネラリスト的な役割であり、スペシャリストの研究者のような知見はないが、そんな素人でも考えるのが、腸内フローラなど他の生物との共生や拮抗などが生きる上で必要なのに、なぜ植物工場は無菌に向かうのか? 内生菌や土壌微生物はじめ、微生物の見える化と運用の事業化は技術的および経済的に実現可能になったら事業化を検討したいテーマの1つ。微生物のライブラリーを合理的に運用する次代のもやし屋とか、既にやってるとこありそうだな??

生物多様性の毀損の要因は、環境破壊が主因という風潮になっているが、保護活動としてメダカやホタルを遺伝子多様性に配慮しない系統を放流することや、植物防疫法に基づく外国産昆虫の輸入規制緩和など、知見の欠如や必須でない生物の移動による影響は甚大。旅客や貨物の物流がなくならない以上、また今の食生活を形作る作物や品種の多くは外来種なので、多少の遺伝子汚染は今の生活スタイルを維持するなら仕方ないが、それ以上に趣味嗜好や知見の欠如に伴う善行のつもりの愚行の影響が大きい。

大衆迎合主義が顕著になり、科学的根拠がない、なんとなく耳障りの良い企画や事業が制度化されたり予算が付いたりする一方、組換え農産物に対する市民の認識ギャップなど、社会の秩序を為す制度や構造が破綻している。

直近は、私がまず手をつけたいのは、PLANT DATAを通じた、人間の観察や判断に依存しない、生命現象の見える化、データ駆動型の現状把握や分析や予測、フィードバック制御。将来的には、バイオ医薬品など生物資源の高度利用や、微生物を含めた擬似的な生態系を運用することによる有機性資源の生産体系の持続性確立。

生物の中でも植物はその場を動かず寡黙に生きる生存戦略を採っているので、まずはその見える化に苦労している訳だが 笑

先日、以前から行きたかった葦毛湿原が頻度高く出張する豊橋技術科学大学から車で10分強であることに気づき、駆け足でトウカイモウセンゴケ等を観察。地域によっては、人間の生活圏内近郊でも局所的には在来種は見られることに良く気づく。他方、関東地方の生態系撹乱は目を覆う状況。

こんなおっさんになるまで、自分の価値観を社会に反映させることができない無力さに忸怩たる思いを抱く。一方、シュタイナーの性格類型説だと私は胆汁質で、怒りを、特に自分の無力感への怒りがいつからか行動の原動力でモチベーションコントロールには事欠かない 笑

226みたいな手段も本気で検討したい心境だが、今は通貨を媒介とした市場主義社会で、事業者として力を得て、自分が信じる秩序を為す。